横山賢二氏の編まれた小冊子を頂き、余りにも素晴らしい教えが濃縮されていたので、つい読み返してしまいました。
驚いた事は、小冊子の裏に無料配布と書かれておりましたが、きっと日本人として古来から日本特有の教えを伝え遺す想いを紡がれいるという事なんでしょう。
その想いを大切に、そして以前読ませて頂いた岡潔先生の“日本民族の危機”をもう一度思い出し、シッカリと地に足をつけ日本人文化をもっと学んでいきたいと思った次第です。

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日本人は「情」の人である。人してそれが正しいんです。

情とは人間の心の働きをを表したものと辞書には書いてありますが、岡潔氏は「情とは小川の流れる水の様なもので、この宇宙すべてに存在している」と

語られています。

自分というのは魂であり、心も身体も道具である事を中村天風先生は教えています。

魂を清く美しく持つことが、強さの秘訣であり心を豊かにし、人の成長を促せるのだと私は思います。


弱い相手に寄り添いその苦しみを共にできたり、時には相手を想うからこそ厳しく鬼にもなれるものです。


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生きるという事は、生き生きすることです。それが見たければ幼児を見ればよい。情は濁ってはいけない。また情緒は豊かでなければならない。


自我の中には真我という利他の心がありますが、どんなに素晴らしい学びをし、人として成長出来たとしても、学びをやめると自然と自我が直ぐに出て真我を覆い出します。だから日々、正直し本来の自分自身を見失わない様に、学び続けなくてはいけません。


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存在を与えているものは情だけです。これも銘々経験があるでしょう。深い印象とか深い感銘、これは決して消えないでしょう。生涯消えないでしょう。こんな力をもっているのほ情以外ありません。


仏陀は自分なんかなく見えているだけで生も死もなく、ただ見えているだけで自分自身は存在していない事が説かれていますが、まさに見えて存在を与えているものが、魂からくる情がそうさせるのかも知れません。


言わずとも分かる親の愛や、武士の情け…様々な素晴らしい愛のあるドラマ(現象)がありますが、胸が熱くなるのはまさに情のなせる業なんでしょうね…。


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人の本体は情であるから、教育は何よりも情をつくるべきである。情が自分であるという自覚があったら、それを踏み台にして知や意を働かす事ができるんだけど、その自覚がなかったら、何が何だか分からない。


私どもの教育の根幹は、人間の特性を養う学問を徹底的に教えられ学び続けていくのですが、まさに情から憤が生み出されるのではないかと思うのです。感動、感激する心、親切・謙虚な心、全てにおいて心を燃やし、日本人が情である事を噛み締めていきたいと思います。


今週も宜しくお願い致します。