「命もいらず、名もいらず、

官位も金もいらぬ人は、

始末に困るものなり。

この始末に困る人ならでは、

艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり。」

西郷隆盛が山岡鉄舟を評した言葉だそうです


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山岡鉄舟といえば、たった一人で大勢の敵のいる駿府城に乗り込み、勝海舟と西郷隆盛の会談を実現させた江戸無血開城の立役者です。

正直な所、今まで私は山岡鉄舟を名前と江戸無血開城に関わった事しか知らず、。しかしその魅力的な人生というか人柄や教えを、今後少しづつ学んでいきたいと思います。


修身二十則…。これは山岡鉄舟が15歳の時に自らの誓いとし己に課して、生涯守り通したと言われてます。

1. 嘘を言うべからず候

2. 君のご恩は忘るべからず候

3. 父母のご恩は忘るべからず候

4. 師のご恩は忘るべからず候

5. 人のご恩は忘るべからず候

6. 神仏ならびに長者を粗末にすべからず候

7. 幼者をあなどるべからず候

8. 己に心よからざることは他人に求むべからず

9. 腹を立つるは道にあらず候

10. 何事も不幸を喜ぶべからず候

11. 力の及ぶ限りは善き方につくすべく候

12. 他をかえりみずして自分のよきことばかりすべからず候

13. 食するたびに稼穡

(かしょく=種まきと収穫、農業のこと)の艱難を思うべし

すべて草木土石にても粗末にすべからず候

14. ことさらに着物を飾り、あるいはうわべをつくろう者は、心に濁りあるものと心得べく候

15. 礼儀を乱るべからず候

16. 何時何人に接するも客人に接するように心得うべく候

17. 己の知らざることは何人にても習うべく候

18. 名利のために学問技芸すべからず候

19. 人にはすべて能、不能あり。

いちがいに人をすて、あるいは笑うべからず候

20. 己の善行を誇り顔に人に知らしむべからず。

すべて我が心に恥ざるに務むべく候


驚かされると共に、全て大切な教えですが、私が特に極めていきたいものが、19・20です。これは人の上に立つ者なら必ず身に付けなければならない事だと思います。

19は人には向き不向きがあるのは当たり前です。また、人は他人の欠点を見てしまいがちですが、欠点があるのは当たり前で、動作の早い遅いや、全ての人に出来る出来ない等(長所短所)があります。
できないからといって、その人を切り捨てたり、馬鹿にしてはいけないと言ってます。

また20は、善い行いを自慢げに、知ってもらおうと思わない事を心掛けておられます。無意識に人は見てもらいたい、知って欲しいと出てしまうものです。しかし、これを封じ自分の正しいと思う事や、心に恥ない行いを徹底して貫いてきた事が山岡鉄舟の魅力かと思います。

知られずとも密かに正義を貫く姿勢、男として凄くカッコイイですね!

これから学んでいきたいと思います。